2018 舞踏稽古 13
慶人先生 : ではあなたは、そのフレーム、額縁を持って踊ってください。
台湾からの方 : Why me?
慶人先生 : 今度はあなたは、鏡を見て、舞台に立つ前の準備をしてください。鏡を見ながら帽子を被ってください。それから舞台に立つ気持ちで踊ってください。
研究生 : えっ、わたしですか、。
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[踊り終えた後]
フレーム と 鏡。。
「虚」と「実」ですね。
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[次のお稽古で]
L : 「虚」と「実」のお稽古、むずかしかったです。。 どんなお稽古ですか。
慶人先生 : 「虚」でも「実」でもないところがあるでしょ。
ただ「虚」であったり、「実」であったりしたら、つまらないからね。
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「芸の真実は虚構と現実との 皮膜の間(皮と肉との境目のような微妙なところ) / 微妙なはざまにあるとするもの」
「虚と実との微妙な境目にこそ、芸のおもしろさがあり、観客は魅了されるものである」
「虚実の狭間」
芝居などは所詮実在しない「虚」の世界であると誰もが知っているわけだが、それでもすばらしい芝居をみると、いくら観ていても飽きないし感動する…… 感動 感動した自分の中に実在する感覚、理想、イメージとその虚が結びついたときにひきおこされるのではないか。虚のみではやはり退屈であろうが、虚実絡み入り混じったときに初めて魅力が生まれる。芸術論。。俳句。。写真。。