Butoh WS

—静けさを踊る—

 

Next, we will dance to Silent Night.

Once a photographer from Magnum Photos came to this studio to shoot some photographs of me. Actually, he had just been to Sudan to document the horrors of the savage civil war and he gave me these photos.

In this photo, the children are hiding in a cave in between the rocks. 

And outside, the adults are engaged in violent combat like this.

In the cave, the children are wishing for a silent night. 

They might be saying “I want to eat some delicious food.” 

Children are always the victims of war.

Now let’s dance the silence and the stillness for the children.

It’s not about dancing silently. 

Create the silence itself.

Create the stillness itself.

 

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In Japanese cultural activities such as the tea ceremony or

Ikebana(Japanese flower arrangement), stillness is highly valued.

Dance the Silence... but move and dance the stillness.

2019 舞踏稽古 17

次はマリアカラスの歌を二曲かけます。

    

大野一雄もよく踊った曲です。

 


皆さん、お一人ずつ、このティッシュをとってください。

 


そのティッシュを手と手の間に挟んでください。

 


紙一重」日本のデリカシーのことです。

 


このことを感じながら踊ってください。

 

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(障子紙のこと)

(大仏の手を合わせた写真)

(飛行機の逸話?飛び立とうとした時)

2019 舞踏稽古 16

舞踏では重さは大切です。

重さを感じることが大切です。

 

舞踏がうまれるまで、踊り、つまりダンスは軽さをあらわすものでした。

 

哲学では人生は重い。。とも言いますね。

 

さぁ、その水の入ったバケツを持って

その重さを踊りましょう。

 

ー ー ー

 

ではそのバケツを置いてください。

 

今度は軽さを感じてみてください。

 

軽さの上には軽さ。。

軽さも重さも無限です

 

2018 舞踏稽古 14

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ニューヨークから写真家さんが一度ここへ、わたしの写真を撮りにきました。

マグナムフォトの方です。

 


その方は、スーダンにいって内戦の写真を撮ってきたばかりで、この写真を見せてくれました。

 


(ファイルを開けながら)

これです。

 


洞窟の中に子供たちがいますね。

外では戦争をしています。

いつでも子供が戦争の犠牲なのです。

 


洞窟の中で

子供たちが

「おいしいものが食べたい。。」

「静かな夜がほしいよ~」

ってね。

 


さあ、では

子供たちのために、静けさを踊りましょう。

 


静かに踊るんじゃないんですよ。

静けさそのものを作るのです。

 

音楽はサイレントナイトで。。

 

It’s not about dancing silently.

Please create the Silence itself.

Please create the Stillness...

 

 

2018 舞踏稽古 13

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慶人先生  :  ではあなたは、そのフレーム、額縁を持って踊ってください。

 

台湾からの方 :  Why me?

 

慶人先生 : 今度はあなたは、鏡を見て、舞台に立つ前の準備をしてください。鏡を見ながら帽子を被ってください。それから舞台に立つ気持ちで踊ってください。

 

研究生 :   えっ、わたしですか、。

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[踊り終えた後]

 

フレーム と 鏡。。

「虚」と「実」ですね。

 

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[次のお稽古で]

 

L : 「虚」と「実」のお稽古、むずかしかったです。。 どんなお稽古ですか。

 

慶人先生 :  「虚」でも「実」でもないところがあるでしょ。

ただ「虚」であったり、「実」であったりしたら、つまらないからね。

 

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虚実皮膜論    近松門左衞門

 

「芸の真実は虚構と現実との 皮膜の間(皮と肉との境目のような微妙なところ) / 微妙なはざまにあるとするもの」

 

「虚と実との微妙な境目にこそ、芸のおもしろさがあり、観客は魅了されるものである」

 

「虚実の狭間」

芝居などは所詮実在しない「虚」の世界であると誰もが知っているわけだが、それでもすばらしい芝居をみると、いくら観ていても飽きないし感動する…… 感動 感動した自分の中に実在する感覚、理想、イメージとその虚が結びついたときにひきおこされるのではないか。虚のみではやはり退屈であろうが、虚実絡み入り混じったときに初めて魅力が生まれる。芸術論。。俳句。。写真。。